●2009/01/01会派ちくし野 会派新聞より抜粋 「市政と会派制 そして未来」

教育長人事

昨年の筑紫野市議会は教育委員選任(任期四年、五名中昨年は三名改選、うち一名が教育長に互選)の同意案件が続いた。
教育委員の選任は市長の専権事項であるが、議会の同意が必要となる(日銀の総裁人事と同様である)。
校区再編、学校新設、三○人学級等、教育行政について議会質問すると、ほとんどの市議会では「それは教育委員会の仕事だから」と教育長見解でとどまり、市長は答弁しない。
これは市役所の機能が市長部局、教育委員会に分限されているためと云う。
しかし、予算と人事を握るのは市長部局。 教育問題で市長の姿勢を質し、様々な約束を取りつける事ができるのは、自らの選挙かこの同意案件以外ほぼない。
我々、市議会議員はこの機会に市民の声を届けなければならない。

沈黙は金なり

「はまちゃんが質疑したけん、食べるのが遅くなったやろぅ」
一期目の頃、人事案件で質疑する議員は極めて稀だった。
「昔はねぇ、教育や国際交流とかの質問すると『なんでそんな金にならん質問をするんか』と先輩議員から言われてたんだょ」と元職議員から述懐もされた。
平原市政となり、当時助役(現副市長職)、当時収入役(現廃職)人事で紛糾する(三ヶ月の間空席のままだった)。
この前代未聞の失政の影響もあったのか、二期目からは質疑が次第に増えてくる。

活性化してきた 筑紫野市議会 

今期、三期目になると「経歴書一枚で選任するなんて無責任」という同志の声が広がってくる。
今回の同意案件でも「議会軽視」「このまま(政策論争もなく)同意しては市民に申し訳ない」と連日会派会議となり「(選任にあたり)何だかの形をつくらんといかん」と云う、会派の共通 合意が生まれてくる。

議会基本条例と
会派ちくし野

「今の議会は八百長と学芸会をやっている」。
「執行部と擦り合せた答弁書を読んでいるだけの馴れ合い」。
このような批判が昨年十二月十二日付の西日本新聞朝刊に掲載され、議会基本条例の必要性を説いていた。
議論と云う意味では、本市議会は闊達になってきている。これは会派制が機能し、議員が日々集まり、政策論争を繰り広げているからであろう。 また、会派新聞等の広報力は先人の努力の積み重ねもあり、福岡都市圏でも類がないレベルと聞く。

筑紫野市議会の課題

しかしながら、議会のネット中継、地域毎(コミニュティーセンター単位 ・校区単位)に会派が出向いて、市民の声に耳を傾ける公聴会。一問一答制(これは、執行部にも反問権を与え、政策論争をする場にいずれ発展する)までにはまだ至っていない。
委員会の可能性 また、委員会の議事録一般公開。商工会等各種団体(JAと農家の方と建設経済委員会とで昨夏勉強会を行った)、近隣市議会との意見交換会(太宰府市の建設経済委員会との合同勉強会開催する案件が昨年の委員会議題にあがった)も進め、執行部同様、市政の一翼を担うべきと私は考えている。

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『平原市長にメールを出しました。返信を求める場合は身元も書けということでHPから入りメールしましたが全く1ヶ月待っても反応がありません。 是非、先生にこの問題についてご検討頂きたくメールする次第です。』

市民から私が頂いたメールである。
この件は直ぐに対応したが、議員も市長並みに活動し、市民のために汗かきをする議会に変貌しなければならない。

 

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